医薬品、医学部外品、化粧品の違いは?

普通の化粧品と医薬部外品に指定されている化粧品では、一体何が違うのか? また、医薬品とは何なのかなど、それら名称の意味する違いを分かりやすく紹介したいと思います。

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目次
  • 法律上の分類
  • 薬機法違反(旧薬事法違反)
  • 効果・効能の強さ
  • 医薬品、医学部外品、化粧品の違い まとめ
  • シャンプー、入浴剤、歯磨き粉は?
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法律上の分類

私達が化粧品を選ぶ際、「医薬部外品」という言葉を目にすることがあるかと思います。

医薬部外品

普通の化粧品と医薬部外品に指定されている化粧品では、一体何が違うのか? また、医薬品とは何なのかなど、それら名称の意味する違いを分かりやすく紹介したいと思います。

化粧品に関する法律は、日本では医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律という法律で厚生労働省により管理されています。名称が非常に長いため、医薬品医療機器等法薬機法などと略されています。

薬

医薬品医療機器等法は、かつては薬事法と呼ばれていた法律です。薬事法という法律名称は、皆様も一度は耳にしたことがあるかと思います。薬事法は2013年11月27日に、医薬品医療機器等法、薬機法(略称)として名を改めています。

薬事法 名称を医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律とする。
(略称 医薬品医療機器等法、薬機法)
2013年11月27日に改正。(2014年11月25日 施行)

私たちが普段使用する化粧品については、医薬品医療機器等法によって「医薬品」、「医薬部外品」、「化粧品」、「医療機器」といったように分類されています。

医薬品

病気に対する予防や治療を目的とし、それを使用することにより人体に効果・効能の作用が認められるもの。人体に有害な作用をもたらす毒薬や劇薬といったものも、医薬品の一種とされます。医薬品には、医療用医薬品や一般用医薬品などがあり、医薬品販売には医薬品医療機器等法に基づく許可が必要と定められています。

医療用医薬品

医師の処方箋(せん)もしくは指示によって使用されることを目的とした医薬品です。医療用医薬品の中には、一般の人が購入する際に医師の処方箋(せん)を必要とする処方箋医薬品があります。

一般用医薬品 (OTC医薬品)

一般の人が購入する際、医師の処方箋が不要な医薬品を一般用医薬品(OTC医薬品)といいます。ただし、たとえ医師の処方箋が不要であっても、薬剤師や登録販売者による適切な助言に基づいて購入するのが望ましいとされています。

医師

医薬部外品

以下の目的で使用されるものであって、人体に効果・効能の作用が認められるものであるが、その作用が緩和なもの。

  • 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
  • あせも、ただれ等の防止
  • 脱毛の防止、育毛又は除毛

その他、厚生労働大臣が指定するもの。医薬部外品には、医師の処方は不要とされます。

化粧品には、上記の症状等に対して一定の効果・効能が認められている「薬用化粧品」と呼ばれるものがありますが、薬用化粧品は医薬部外品に属しています。薬用化粧品には、ニキビや肌荒れ、美白効果のある「有効成分」と呼ばれる成分が配合されています。有効成分は、表記するように義務付けられています。薬用化粧品には有効成分のほか、その他の成分についても表記されている場合が多いです。

化粧品

人の身体や肌、皮膚、毛髪等を清潔にしたり、健やかに保つために使用するもの(基礎化粧品)。肌を美しく見せたり、魅了するために使用するもの(メークアップ化粧品)。これらの使用を目的とし、人体に対する作用が緩和なもの。 (ただし医薬品、医薬部外品を除く)

化粧品には、その用途や目的に応じて基礎化粧品、メークアップ化粧品に分類することができます。基礎化粧品にはクレンジング、洗顔料、化粧水、美容液などがあります。メークアップ化粧品には、化粧下地、ファンデーション、アイシャドウ、口紅などがあります。

また化粧品は、その全成分を表示するよう義務付けられています。

医療機器

医薬品医療機器等法では、これら医薬品などのほか、医療機器と呼ばれる機械器具に関する規定も定められています。

薬機法違反(旧薬事法違反)

医薬品医療機器等法(旧薬事法)でよく問題になるのが、効果・効能の範囲に対する表記違反です。

一般に、医薬品は病気の治療を目的とし、医薬部外品は特定の病気に対する予防を目的とするのに対し、化粧品は治療や予防といった具体的な効果を謳ってはいけません。

また、医薬品や医薬部外品には治療や予防に対して「効果がある」として厚生労働省が認めた有効成分が含まれています。医薬部外品においては、この有効成分の表示が義務付けられているものの、全成分表示の義務は今のところありません。一方、化粧品は全成分表示が義務付けられています。

薬機法違反(旧薬事法違反)の対象となり得るものとしては、化粧品であるのにも関わらず、「肌荒れに効果がある」「ニキビが治る」といった具体的な効果・効能を明記している場合や、化粧品に全成分表示がされていない場合などがそれに当たります。

困った女性

効果・効能の強さ

効果・効能の強さに関しては、医薬品医薬部外品化粧品という関係が成り立ちます。

効果・効能の強さ

ただし、効果・効能の強い製薬品というのは、それだけ人体に作用する影響力が大きいことを意味します。何かの病気や治療に関して高い効果が見込める半面、強い副作用や拒絶反応といった症状を併発してしまうリスクも高まるということを念頭に置いておくべきです。

医薬品、医学部外品、化粧品の違い まとめ

長くなってしまいましたが、医薬品、医学部外品、化粧品の違いについて、以下に簡単にまとめました。

医薬品
  • それを使用することにより人体に効果・効能の作用が認められるもの
  • 医薬品販売業の許可が必要
  • 処方箋が必要なもの、不要なものがある
  • 主に治療を目的としている
医薬部外品
  • 特定の症状に対して使用され、その効果・効能が緩和なもの
  • 処方箋は不要
  • 「薬用化粧品」と呼ばれるものは、医薬部外品に含まれる
  • 有効成分表示の義務付け
  • 主に予防を目的としている
化粧品
  • 肌を健やかに保つこと、美しく魅せることなどを目的とし、その効果・効能が緩和なもの
  • 基礎化粧品、メークアップ化粧品などがある
  • 全成分表示の義務付け
  • 治療予防といった効果を謳ってはいけない

シャンプー、入浴剤、歯磨き粉は?

補足ですが、シャンプー、入浴剤、歯磨き粉といった製品も、化粧品や医薬部外品に含まれます。

シャンプー、入浴剤、歯磨き粉の目的は、化粧品でいうところの「人の身体や肌、皮膚、毛髪等を清潔にしたり、健やかに保つために使用するもの」に該当し、また医薬部外品でいうところの「あせも、ただれ等の防止、脱毛の防止、育毛又は除毛」を謳って販売している製品があります。

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めんどくさがり屋な性格の管理人。コタツでぬくぬくするのが好きです。

美容のことを勉強していますが、底が深すぎて浅瀬にしか到達できない。特にスキンケアの世界は非常に奥が深い。

生活家電レビューとかもやってます。

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